*誌面の写真の一部に不具合がありましたのでお詫びいたします。
上の写真が正しいものです。 |
★工房として「しゃかりき堂」を構え、仏像中心に活動している木彫刻師の白石さんご姉弟。今回はお姉さんの紋子さんにお話を伺い、仏像の魅力と、その魅力にとりつかれた白石さんに迫ってみました。
共存)好きな仏像やオススメの仏像、ユニークな仏像etc、教えてください。
白石さん)
好きなのは、運慶が作った、高野山の八大童子のひとつ「制多加童子」!
かわいくて、我が家のアイドルです(笑)
あとは、快慶作の醍醐寺の「弥勒菩薩」かな。
面白い、というか、ユニークなのは、六波羅蜜寺の「空也上人」。
口から南無阿弥陀仏が出ているの。仏像で音を表そうとするなんて、その発想がユニークで、
すごいと思う。好きな仏像のひとつです。
共存)アコガレの仏師はいますか?
白石さん)
やっぱり運慶かなぁ。
仏像の内面まで彫られているというか…なんか、ただの仏像を越えた何かを感じるので。
そこに少しでも近づけたらと思いながら、彫ってます。
共存)仏像のどこが好きですか?
白石さん)
部分的に1つだけは見ないで全体の流れを見るのだけれど、やっぱり目と手はよく観察するかな・・・。
特に目の奥からは歴史を重ねたエネルギーを感じます。
何百年前に作られた仏像をその時を経て見る事によって、つまり彫った人例えば 運慶や快慶と時を越えて向き合えるってことでしょう。それって本当にすごいことじゃない?
共存)「しゃかりき堂」の名前の由来は?
白石さん)
「しゃかりき」に頑張ろう!っていう気持ちと、あとは響きが好きだったこと。
あと、「しゃかりき」って漢字で書くと「釈迦力」で「お釈迦様の力」って意味になるでしょう。
それも仏像につながるかな、と思って。
でも、漢字だと堅くなっちゃうので、ひらがなで。
大変お忙しい中、どうもありがとうございました!
こんなに間近で仏像を拝見したのは初めて。貴重な体験でした。
今回の件で、意外と仏像ファンがいるってことが分かり、仏像への興味が増したし、身近に感じられました。
■しゃかりき堂
仏像を彫っていただきたい方はこちらまで。
住所 〒361-0078
埼玉県行田市中央8-12
tel & fax 048-555-0696
定休日 日曜日 |