共存)「ZiPANG」のオープンはいつですか?
優美さん) 2001年6月7日です。
共存)「ZiPANG」をオープンしたキッカケを教えてください。
優美さん) もともと個人でアジア雑貨の卸をしていた彼と共同でベトナムに店を出そうと
計画していました。ビザまでとったのですが(*1)、彼の卸業のトラブルから
実現できず、代わりに(?)東京に出店しました。
(*1)その頃笠原さんは仕事の関係で、ベトナムに住んでいらっしゃいました。
共存)東京にお店を出すと決めてから、実際にオープンするまでどれくらいの
日数がかかりましたか?
優美さん) だいたい1ヶ月位くらいですね。
共存)どうして、お店の場所を経堂にしたのですか?
優美さん) 10〜20代の女性をターゲットとして学生や女の子の多いまちを探していました。
経堂は人通りの多さ、女の子たちのかわいさ、家賃の安さなど
私たちの求めていたイメージにぴったりでした。
共存)オープンまでに苦労したことなどを教えてください。
優美さん) かなり低予算でのオープンだったので、内装を自分たちでやりました。拾って来
た家具を棚にしたり剥がした天井板でカウンターを作ったり…オープン前の数日
は銭湯通いの泊まりこみでした。
共存)「ZiPANG」という店名の由来は?
優美さん) 16世紀西洋人の夢見た金閣寺(?)をイメージして付けました。
共存)「ZiPANG」の商品構成を教えてください。
優美さん) 古着3割、アジアの服2割、いろいろ雑貨2割、アクセサリー2割、
かなりごちゃごちゃで、他にもいろいろあります。
共存)買い付けてくる場所や国を教えてください。
優美さん) タイ、ネパール、ベトナムなど。少量ですがオリジナルもアジア圏で
作っています。古着は国内が中心です。
共存)買い付ける際に一番気をつけることはありますか?
優美さん) 値段、かわいさ、形、サイズ、ダメージの有無(古着の場合)などいろいろある
けど、やっぱり直感かな?
共存)海外へは年に何回くらい、買い付けに行きますか?
優美さん) 年5回です。
共存)一度に買い付ける量はどれくらいですか?
優美さん) 100キロ位(!!) です。
共存)以前、雑貨店で勤務してたそうですが、雑貨屋に勤務するのと、
自分達でお店をやることの違いは何ですか?
優美さん) やっぱり仕事に対する熱の度合が違うと思います。お店の経営や商品構成など
常に全体を把握してみていかなければならないので気を抜けません。
共存)笠原さんの1日の流れを教えてください。
優美さん) 10時起床、午前中に倉庫で商品の準備や整理、家に戻ってごはん食べて、1時
からお店、夜12時過ぎに閉店、深夜1時過ぎ帰宅、3時頃に就寝ですね。
毎日ハードです。
共存)お店を運営していく上で、常に心がけていることがあれば教えてください。
優美さん) お客さんにワクワクしてもらえる品揃えであるか、あとは自分達の健康管理。
やっぱり、体が資本です。
共存)お店をやっていて、嬉しいこと、また辛いことを教えてください。
優美さん) うれしいことは、やっぱりお客さんによろこんでもらえた時。
反対につらいことは、売り上げが良くないときやっぱり落ち込みますね。
あと夜おそいので、眠いのがつらいです…
共存)個人的に好きな雑貨や古着のテイストはありますか?
優美さん) いろいろ好きですが、哀愁もの、ブサイクもの、素朴なもの。
でも花柄も好き。
共存)これからやりたいことがあれば、教えてください。
優美さん) 買い付けでいろんな国を回り、おいしいものを食べたい。
あとこけしを集めたい。
大変お忙しい中、どうもありがとうございました!
共存読者の方の中にも「将来雑貨屋さんをやりたい!」って思っている方、多いんじゃないでしょうか?
優美さんみたいに自分の大好きな物に囲まれて生活出来たら楽しいだろうなぁ〜!
「ZiPANG」は、いろんな国の雑貨に混じって、東北地方のわらじのようなものが
さりげなく置いてあったりと、目をこらせばこらすほど、掘り出し物が
ぱっと舞い降りてきます。キュートな笠原さんの裏に潜んでいる、ユニークな感
性がちりばめられた「ZiPANG」。是非、足を運んでみてくださいね。
住所)〒156-0052世田谷区経堂1-25-19、2F
tel&FAX)03-3706-3019
営業時間)PM1時〜不定 無休
■笠原優美さんプロフィール
輸入玩具の会社へ入社。1年勤務の後、雑貨店で販売スタッフとして1年勤務後、
同系列のベトナムの洋服と服飾雑貨のお店に約一年出張後、退社。
翌年(2001)「ZiPANG」をオープン。 |